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【R18】愛と祝福を【金カム】

第1章 キス/尾形・現パロ※




『…おがたくん』


散々喘いで掠れた声で俺を呼んだ


どうした?と顔を向ける


『すき』


微笑む彼女を見て
漸く気が付いた


俺も彼女の事が好きなんだと


どこに惹かれたのか
何に惹かれたのか


多分、それは彼女が
俺の寂しさに気付いてくれて
キスを繰り返す度に
それを埋めたいってくれたからだ


その事を漸く理解した


「…俺も名前が好きだ」


口にしてみれば
その感情を改めて実感する


初めての事にどう処理すれば良いのか
わからなくて彼女を腕の中に
ぎゅうっと閉じ込めた


『あははっ、初めて名前呼んでくれた』


彼女はよく笑う。
そう言えば名前は
初めて呼んだかもしれない


「名前…」


もう一度名前を呼んだ


『百之助くん』


彼女も俺の名前を呼ぶ。
思わず腕に力が入る


『苦しいよっ…』


そう訴えられて少し緩めた


「なぁ…これからも
毎日キスをしてくれるか?」


『ふふっ、一日一回だけだよ』


「足りない」


『欲張りだなぁー』


彼女がまた笑った
ずっとそばで笑って
キスして俺を満たして欲しい


『しょうが無いなぁ』


そう言いながら
彼女は俺に口付けた











fin.


2021.10.14
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