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【R18】愛と祝福を【金カム】

第1章 キス/尾形・現パロ※




その問いに彼は無言のままで
私は彼の頭をゆっくりと撫でた


『シャワー浴びて酔い覚ましてくるから』


そう言い彼を撫でていた手を離すと
彼も私を掴んでいた手を離した


私は寝室のクローゼットから
下着を取り浴室へと足を向けた





***


俺がただの趣味でたまに
開けているBARに彼女はふらりと現れた


この店に来る大体の客といえば
知り合いかその連れ


一見さんと言うものは
この店では珍しかった


もう既に酔っている様子の彼女は
ふわふわとしていて
俺を見ながらぼーっとしていた


どこにでも居そうなただの女、
少し言い寄れば直ぐに股を開きそう


と言うのが第一印象だった


だがその印象と言うものは
直ぐに上書きされてしまった


彼女が俺には特定の女は居ないと
言い切り、その理由が
寂しそうだから…と。


酔っている割に観察力に長けている
と感心した


現に俺は生まれてこの方
愛と言うものが理解出来ないでいる


いや理解しようともしていないのだが。


いくら女を抱いても
いくら女に好きだと言われても
満たされない心を持っているし


何ならこの満たされない心の事は
寂しさだと気付いていた


それを口に出して言われ
衝撃を覚えたのは事実だ


出会って数分で俺は
彼女に興味を持ってしまった


このふわふわとした彼女の事を
もっと知りたいと思い
強引に家に泊めろと言った


彼女も彼女で警戒心のカケラもない


何故今日出会った男を
家に上げる事が出来るのか…
いや、言ったのは俺だが。


やはり見当違いか
第一印象のまま
どこにでもいて、直ぐに股を開く女。


まあ、それならそれで
さっさとやる事やって帰ればいいか
など、思いながら
彼女と帰路を歩いた


その矢先またも衝撃を食らう


彼女はセックスはしないと言い張るのだ


俺の目に狂いは無かった



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