• テキストサイズ

【R18】愛と祝福を【金カム】

第1章 キス/尾形・現パロ※




『朝は何か食べる人ですか?』


と聞きつつ
コーヒーとかで済ましそうと
思っていたら案の定


「…いや、コーヒーだけ」


と言ってきた


『コーヒー淹れますね
あ、洗面所の棚に
新しい歯ブラシあるので使って下さいね』


と言うと彼はフラフラと
洗面所の方へ向かっていった


私は二人分のコーヒーを淹れる


私も朝はコーヒーだけ派


二人分のコーヒーを持って
ローテーブルの上に置いて
ソファに座った


まだ薬が効いていない
頭が痛くて
ソファに保たれて目を瞑る


そういえば
彼は普段何しているんだろう


仕事はバーテンダーだけ?
家は何処らへん?
歳は?
趣味とかあるのかな?
休日は何してるの?


一夜を共に過ごしたが
私は彼の事を何も知らない


知っているのは
彼女が居ない寂しがり屋な
バーテンダーくらいだ


だが彼も私の事を
何も知らないだろう


彼の立場だったら私は
……ただの酔っ払いの変な女か


ゆっくり目を開けると
目の前に彼の顔が視界一杯を
占拠していてビクッと体が跳ねた


『ちょっと、ビックリさせないで』


「ははっ、もう少しでキス出来たんだかな」


揶揄った様に笑う彼は
悪戯っ子の顔をしていた


私の隣に座ると
彼は私の頭にぽんと手を置いた


「二日酔いか?」


『まあ、そんな所です
薬飲んだので暫くすれば大丈夫』


「なぁ…アンタいつもこうやって
男を家に上げてるのか?」


『そんな馬鹿な。
元カレ意外なら尾形さんが初めてかも』


「へぇ〜」


私はローテーブルの上の
マグカップを手に取った


まだ熱いコーヒーを
ふーふーしながら啜る


『尾形さんはいつもこうやって
女の子の家に上がり込んでるんですか』


イケメンですもんね
女の子に困ってなさそう〜


その言葉に返事は返ってこない


大体分かってきたけど
肯定の時は返事がない



/ 22ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp