第2章 距離
遥side
幸希に運命の相手か……
そっかぁ……
本当によかった。
幸希は僕みたいな経験をして欲しくないから……普通に暮らして欲しい。
食器を片付けながら心を踊らせていた。
千尋くんも良い子だし。
問題なのは幸希の冷めた性格だけ……いやでも僕と遼くんの子だからきっと相手を大事にしてくれる……はず。
外見は冷たく見えるけど中身は優しくて良い子だし。
ただ千尋くんも暫くは幸希に振り回されそうだな。
感情読み取れないし。
「はぁ……大丈夫だよね……」
「何が?」
「わぁ!?//」
後ろから抱きしめられる。
この匂い。
「帰ってたの!?遼くん!!//」
「声かけたけど何か考え込んでたみたいだったから。何かあったのか?」
「実は幸希がね……」
千尋くんと幸希の事を話した。
遼くんも凄く嬉しそうで、
「へぇ……安心したな……」
「うん。あの子には普通に人生を歩んで欲しいし。」
「2人はさっき出ていったばっかか?」
「え?うん……そうだけど……っ//」
急にキスをしてきた。
洗い物をしていた手が止まる。
遼くんの方を向き直し流し台を背にする。
「遥……」
「え、まって……ここで?//」
「我慢できない。」
遼くんが僕の下着に手をかけ脱がしていく。
一体どうしたんだろう。
こんな興奮状態なの久々……
……幸希が居てお預け食らってたから?
「んっ……遼くん……ア゛ッ//」
久しぶりだからか指を入れられただけで痛みが走る。
我慢……しなきゃ……
僕もえっちしたいし……
「遥……後ろ向いて……」
「うん……//」
後ろを向いて腰を遼くんの方へ突き出す。
後ろから抱きしめられ、遼くんの吐息が耳元に当たる。
それだけで興奮してしまう。
「遼くん……もういいから……入れて//」
「わかった。」
ズブズブと入っていく感覚と遼くんの僕の腰を持つ手の温もりでまた興奮してしまう。
「んぁ♡きもちぃ♡」
先程まで痛かったはずなのにαのフェロモンに脳内がおかしくなり、気持ちよくなっていた。
久々過ぎてお互い理性がぶっ飛んでしまっていた。
始めはゆっくり動かしていた腰もどんどん速くなっていった。
「りょう……くん♡好き♡……はぁはぁ……イく♡」
「俺も……んっ……」
中に大量の精子が注ぎ込まれるのが分かった。