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ガラス玉と鉄の弾

第2章 出会い


『まだ聞きますか?』
「…いや、いい。十分わかった。」
『私は死ぬ覚悟で戦う人間が死ぬのは仕方のない事だと思ってます。でも死ぬ必要のない人間が死ぬのには強い憤りを感じます』


戦争なんて、するもんじゃないよ
実際に戦争を経験した事が無いけど
悲しみしか生まない


「お前は、人を殺して罪悪感を感じるか?」
『何急に。』
「人を殺して罪悪感を感じるか?」
『いいえ感じない。私はそんな人間。でもね尾形さん。殺しちゃダメな人間は殺さない。』
「フン…おもしれぇ奴だな。お前。」



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なかなかのイカれた女のようだ



「銃は、得意なのか?」
『苦手では無い。地元に戻った時はイノシシとか獲ってた』
「最高だ。」

こいつなら、食い物に困ることも無さそうだ

『猿は難しいけどね。』
「あとは、銃の他に剣術は」
『剣道は子供の頃からやってる。』
「とんだお姫様を拾ってしまったな。」


俺は笑いが堪えられなくなった
最高すぎんのよ
銃は使える、剣術も達者
そして、何より勘が鋭い


『で、何を手伝ったらいいの』



ほーら
俺が考えてること分かってるみたい



「金塊をな、狙っててな」
『ファンタジーかよ。どんなアドベンチャーよ』
「何処の国の言葉だ。まぁいい、その金塊の場所の手がかりとなる刺青人皮を集めてる。」
『にんぴ?』
「人の皮だ」
『気持ち悪りぃ』


口は悪い。めちゃくちゃ悪い。

だが、そこはどうでもいい
たまにカチンとくるが、俺は大人だ
そして各額然々説明をした



『要は集めて暗号を解いて金塊の場所を特定すんのね』
「あぁ。」
『尾形さん』
「ん?」
『そんだけ刺客が多いのなら、その対策も取らなければならない。どんな手法でもいいけど…3つだけ約束事をお願いしたい』
「なんだ?」


この女は約束事を突きつけてきた


『私たちはお互いを裏切らない。』
「ん。」
『私たちはお互いを殺さない。」
「…ん。」
『そして最後。必ず私たちは最後まで生き残る。』
「!」
『いいね?』
「…あぁ。」
『何でだろーね、会って数時間でこんなにも信用しちゃってるわ私。おかしい。』

はゴロリと寝そべった

「俺にもわからんが」
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