第2章 出会い
『場合によっちゃバラバラになることもあるはず。その時はバラバラにならなければならない。だけど私はあなたを裏切ることはないけん。』
「あぁ。俺もお前を裏切らない。」
ニタリとは笑った
「たとえ離れても、お前は俺の前に現れるだろう。何だかそんな気がしてならん」
『惚れたか?』
「殺すぞ」
『冗談よ。尾形さんこそ…ボーッと私の前に現れそう。』
「惚れたか?」
『殺すぞ』
またニヤリとは笑った
『尾形さんは、その金塊をどうしたいの?』
「さぁな」
『見つかったら考えよっか』
「何だそれ」
『まぁ、尾形さんがどんな目的であろうが…付き合うよ。いろいろ聞かない方がいいでしょ?』
「…時が来たら話す…かもな。」
尾形は火鉢の真横にゴロリと転がった
「寒っ」
『エアコン無いの辛いねー』
「えあこん?」
『ボタンひとつで涼しくなるし、暖かくなる…100年後には一部屋に一台あるよ。』
「すげーな。そんな時代がくるんだな。俺…生きてねーだろうけど。」
『わからんよ…私みたいにタイムリープするかもしれないですよ』
「それは面白そうだな」
『雪山で迷ってたら私が助けますよ』
「発砲されなければ良いんだがな笑」
『あの時代は銃なんか持ってると逮捕されちゃいますよ、ダメダメ』
「そうなのか?じゃあは何故持ってるんだ?」
『私?警察官だから。』
「へぇ〜。」
興味があるのか無いのかよく分からん反応
銃を抱き抱えたまま猫のように丸まっている尾形
は、そんな尾形を横目に『お腹減った』っと呟いた
「なんか食いに行くか?」
『そうですね。暖かいものが食べたい…ってそんな贅沢言ってらんな…あ…ああああ…』
「どうした?」
『おおおお尾形さん、私…お金ない…』
「フン。そんくらい…どーってことねーっつーの。蕎麦でいいか?」
『そ…蕎麦はダメ』
「はぁ?贅沢な娘なんだな」
『アレルギーだから食べたら死ぬ』
「あれるぎー?」
『蕎麦食べると…とにかくダメなの!死ぬの!』
「じゃ、うどんだな」
『おうどん大好き❤』
「なんつー顔してんだよ」
と平然を装ってる尾形だが
内心【きゅん】と来たのは尾形しか知らない