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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第10章 奇襲


あすか は 蒼に言った。

『蒼、私との契約を解いても良いのよ?
このまま契約し続けたら蒼は邪神になってしまうよ?』

蒼と高さを合わせるように しゃがみ、蒼の意見を聞く あすか 。

「そばに居るさ。
俺は姫に憑いていた頃に既に邪神に近い存在だったのだ、何を今さら気にする事があるものか」

あすか の手に頭を擦り付け、蒼は言った。

『ありがとう、蒼』

あすか は優しく笑って蒼の頭を撫でた。

宿「裏梅はどうした?」

裏梅の気配がしないため、宿儺は あすか に聞くと、あすか は自分の結界に閉じ込め封印した事を告げた。

宿「そうか、裏梅は無事か」

それだけ言い、宿儺は「加茂憲倫を探しに行く」と言った。

『私も』

あすか がそう言うと、宿儺は「駄目だ」と言った。

『何故?』

宿「…きっと御婆が此処に来る
御婆に裏梅が無事である事を伝えてもらいたい」

『……分かった』

悠を連れ去った加茂憲倫を、宿儺とともに探しに行きたかった。
だが裏梅の事を説明しないまま御婆の前から姿を消してしまえば御婆に心配をかけてしまう と思った あすか は屋敷に残る事にした。

『気をつけてね…
御婆さまに会ったら私も宿儺さまの所へ行くから』

宿「あぁ」

そう言って宿儺は あすか の頭を優しくぽんぽんとし、屋敷を去った。


宿儺が屋敷を出てから1月後、老婆が屋敷を訪れた。
あすか が老婆に経緯を説明し、老婆は怒るでも泣くでもなく、ただ あすか を優しく抱き締めてくれた。

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