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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第10章 奇襲


加茂憲倫からの突然の誘いに、宿儺はケヒ、と笑った。

宿「俺が今さら戻ると思っているのか?
俺は お前が嫌いで、加茂家が嫌いだから家を出たのだ。
その理由(いみ)さえ分からんのか?」

「加茂家に入れば お前が望む事全てが手に入るのだぞ?」

加茂憲倫は宿儺に言ったが、宿儺は「そんなもの必要ない」と言い、続けた。

宿「手に入れたいものは自分で手に入れた」

あすか や悠を想いながら宿儺は言うと、加茂憲倫は「そうか…」と言い宿儺の肩に手を置き、耳元でささやいた。

「手に入れたものを失った時、お前は どんな表情(かお)をするのだろうなぁ…?」

意味深にそう言う加茂憲倫。
その瞬間、宿儺の脳裏に呪術師に囲まれ、応戦している裏梅と、裏梅や悠、蒼を結界で護っている あすか の映像が流れ込んだ。

「見えたかな、宿儺? お前が不在の時を狙って呪術師達がお前の大切なものを壊そうとしているようだな」

宿儺は舌打ちをし、加茂憲倫を睨み付けた。

宿「お前が絡んでいるのではないのか、加茂憲倫…」

「失礼だな。こうして教えてやっているのに。さぁ、早く向かわないとみんな殺されてしまうぞ」

不敵に笑い、加茂憲倫は そう言った。
宿儺は加茂憲倫を睨み、急いで屋敷へ戻った。
その後ろ姿を見ながら、加茂憲倫は口角を持ち上げ、笑った。

「さぁ、準備は整った」
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