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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第10章 奇襲


裏梅は呪力を口元に集め、敵の呪術師たちに向かって吹き付けた。

「氷凝呪法…霜凪…」

頭数だけの呪術師は裏梅の その技だけで氷つき、戦力を削ぐ事はできたが裏梅だけでは埒があかない。

「うじ虫ども…」

裏梅は霜凪の他にも直瀑を繰り出し、次々に呪術師を潰した。

しかし、あすか は裏梅のように呪術を繰り出す事が出来なかった。
対【人間】と言う事が あすか の戦闘を躊躇させた。

『…ねぇ裏梅。やっぱり殺さなきゃダメかな?』

蒼と悠を結界に入れ、裏梅と自分に向けられる攻撃を別の結界で防ぎながら あすか は裏梅に聞いた。

「… あすか さま、貴女は優し過ぎる…。きっと宿儺さまも私と同じように相手の呪術師を殺すはずです。
貴女と悠さまはこいつ等に命を狙われているのですよ?」

霜凪で地上に居る呪術師たちの動きを止め、裏梅は あすか を見て言った。

「呪術師であるならば、時には非道にならねばならぬ事もあるのです」

そう言って裏梅は氷凝呪法で作った先の尖った氷柱を呪術師らの頭に投げつけた。



その時、仕事を終え帰路に向かっていた宿儺は後ろから男に声を掛けられた。

「やぁ宿儺、赤子は元気かな?」

聞き覚えのある声に宿儺は足を止め、男の方に体を向けた。

宿「顔を見せたらどうだ、お前 加茂憲倫であろう」

傘で顔を隠していた男は そっと傘を閉じ、宿儺を見た。

「良い青年になったな宿儺。
呪術も素晴らしい。今からでも遅くない。加茂家に入れ宿儺」
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