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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第8章 契り


「宿儺、お前たち 夫婦になって どのくらい経つ?」

「え?! 宿儺さまと あすか さん夫婦になってたの?!」

老婆の隣で大きな声を出して驚く少女に、「五月蝿い!」と老婆が怒った。

宿「もうすぐ半年だが?」

宿儺の返事を聞き、老婆は ケヒヒヒ、と声を出して笑った。

宿「なんだ御婆、あすか は大丈夫なんだろうな?」

眉間に皺を寄せる宿儺に、老婆は「大丈夫だ」と言った。

「御婆に視えるのだ、宿儺も あすか も視えるだろう。
あすか の腹を視てみろ」

そう言われ、宿儺と あすか は腹を視た。

「あすか の呪力とは別のものが視えるだろう」

「私にも分かるように話してよぉ」

他者の呪力を視る事の出来ない少女は、頬を膨らませた。

『もしかして…赤ちゃん?』

自分の腹に、小さな呪力の塊を視た あすか は老婆に聞いた。

「ケヒヒヒ、めでたいなぁ。あの宿儺が父になるのか」

「え? え? えぇ?!
あすか さん 赤ちゃん できたの?!」

老婆の隣で大きな声を出す少女に「お前は本当に 五月蝿いのぅ」と老婆はため息をついた。

一方、宿儺は あすか の腹を視、女性陣の話を黙って聞いていた。

「どぅした宿儺」

老婆が声をかけると、宿儺は口元を隠し驚いたような表情をしていた。
その顔は普段より赤みが差し、照れているようにも見えた。

宿「あすか の腹に子が居るのか?」

「そぅだよ。まだ小さいが腹の子も呪力を持っているようだ。
お前達の子だから当然と言えば当然か」

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