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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第8章 契り


夫婦になったからと言って、何かが変わる事はなかった。

毎日のように呪術や体術の手合わせを続けた。

呪霊憑きの少女が体調を崩せば2人で老婆の屋敷を訪れた。
夫婦になって初めて老婆の所へ行った際には、宿儺から老婆に あすか と夫婦になった事を伝えた。
老婆はとても喜び、涙を流した。

2人で過ごす穏やかな時間が何よりも幸せな時間であった。

ぶっきらぼうな宿儺だが、眉間に皺を寄せている事が少なくなったように思っていた矢先。



宿儺は、隣で眠る あすか を見た。
すると、蒼の声が聞こえた。

「宿儺、お前にとって あすか が弱点だと呪霊どもが話している。
呪術師の耳に入るのも時間の問題だ。
俺の主を傷付ける事は許さんぞ。
…気をつけろよ…」

宿「あぁ…分かった」

蒼はそれだけ伝えて また気配を消した。

宿儺は 気持ち良さそうに寝息を立てる あすか の前髪を さらりと撫でた。

宿⦅ あすか との出逢いは偶然だったのだろうか……? ⦆

ん…、と あすか が小さく声を出した。
宿儺は起きたかと思い、あすか を見ると、あすか はまたリズム良く寝息を立てた。

宿「俺は お前を失いたく無い…
こんな気持ちは初めてだ…」

あすか のおでこに優しく口づけした宿儺は、気持ち良さそうに眠る あすか を見ながら、いつの間にか眠りについていた。
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