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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第2章  出逢い


その様子を面白そうに見ながら、宿儺は言った。

宿「で? 俺に何を頼みたいんだ?」

「儂を守るのだ! 毎日夜に胸が痛むなんて何かの呪いに決まっている!」

主の言葉を聞きながら、宿儺は辺りを見渡した。

宿「……………。この屋敷にも何人か呪術を使える者がいるようだが?」

自分の顎に手を当て考える。

「アレ等では原因が分からぬのだ!
だから、お前を呼んだのではないか!」

宿「はぁ……。なぜ お前は人と話すのに そんなに大きな声を出すのか。
…うるさくて仕方ない」

片手をわざと耳に突っ込むような仕草を見せる宿儺に、また怒りを見せる主。

宿「まぁ良い。微かだが、呪いの気配があるからな。この依頼引き受けよう」

それを聞いた主は「やはり呪いか」と目を見開いた。

宿「で…? いくら払う?」

「……米1俵でどぅだ」

宿「足りぬな。米より金を出せ。
小判でも良いぞ。お前が持つ小判の半分を報酬として貰おう」

「なぜそんなに!」

宿「嫌なら良いのだ、俺は帰るぞ」

主に背を向け、歩き出す宿儺に「わかった!」と主が言った。

「半分出す! だから儂を守るのだ!」

宿「フン…良いだろう」

こうして宿儺と主との契約が成立した。


夜。
主が床に入り、寝息を立て始める。

宿⦅屋敷に残っている残穢は僅かだった……。相手は相当の手練れか?⦆

腕を組み、外を眺めていると ふわ と夜風が通った。
その瞬間、微かな呪力が宿儺の横を通り過ぎ、主が苦しみだした。
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