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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第6章 呪霊憑き


まだ宿儺のようにスムーズに呪霊憑きの反転術式が出来るわけでは無いが、あすか は少しずつコツを掴みはじめていた。

そんな時、老婆の家に居た少女が親に付き添われて やって来た。

「御婆さま よろしくお願いします」

父親と思われる男性が そう言い、布団へ少女を横にする。

「宿儺も居るが、あすか がやってごらん」

『はい』

老婆と宿儺に見守られながら、あすか は少女に反転術式を行った。

あすか の反転術式は成功し、老婆は「よくやった」と褒めてくれた。

少女も少しずつ顔色が良くなり、目を覚ました。

「今回は巫女さんがやってくれたんだよ」

老婆が少女に言うと、少女は あすか を見て「ありがとう」とお礼を言った。

「また呪霊に憑かれたら、してくれる?」

あすか の方を向いたまま、少女は聞いた。

『もちろん』

宿儺さまのように上手じゃないけどね、と あすか は笑った。

宿「そのうち馴れるさ」

腕を組んで あすか の反転術式を見ていた宿儺は そう言った。



「たまには遊びにおいで」

あすか と宿儺を見送る老婆が声をかけた。

『ありがとうございます』

片手を挙げ、手を振る あすか。

しばらく歩くと、宿儺と あすか は何か話をしていたのか、宿儺が あすか の頭を ぽんぽん、と撫でているのが見えた。
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