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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第6章 呪霊憑き


「御婆が いくらでも教えてやるぞ」

ケヒヒ、と笑う老婆に、あすか は言った。

『御婆さま ありがとう。でも、本人が居ない所で本人の事を教えてもらうのは違う気がするんです。
だから、私は宿儺さまの口から聞きたい』

あすか の言葉に、宿儺と老婆は驚き、老婆は ケヒヒ と笑った。

「良い良い。良い娘じゃ
じゃあ、早速 呪霊憑きの反転術式について覚えてもらおうかねぇ」

『お願いします』

一通り話がまとまった所で、横になっていた少女が目を覚ました。

「御婆さま……、宿儺さま…」

宿「まだ辛いだろう、もう少し休んでおけ」

宿儺は そう言って少女の頭を優しく撫でた。

『…………』

それを見ていた あすか は何故だか胸が締め付けられた。

「宿儺、巫女さんは預かって良いのだろうな?」

老婆の問いに、宿儺は「ダメだ」と言った。

宿「飯は2人で喰う
だから あすか と俺が此処に通う」

「飯を1人で喰おうと2人で喰おうと構わんわ。
でも お前まで何しに通うんじゃ!
邪魔じゃ!」

言うと同時に、老婆は宿儺の頭を殴っていた。

宿「…用心棒だと思えば良いだろう
そんなに目くじらを立てるな 婆ァ」

殴られた頭を押さえながら宿儺は言った。

⦅ 家族…? ⦆

2人の様子を見ながら あすか は そう思った。
そして、宿儺が黙って頭を叩かれているのは多分、相手が老婆だからだろう、と感じた。
あすか との手合わせでは、全く宿儺に攻撃が当たらないのだ。
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