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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第6章 呪霊憑き


言われるまま少女に反転術式を施すが、あすか は異変を感じた。

『ん? 何だろう…変な感じ……』

ポゥ…、と少女に呪力を流しながら あすか は反転術式を続けた。

宿「この娘は呪霊憑きだから、呪霊が呪力を喰ってしまうのだ。
だから呪霊を祓いながら呪力を流さなければならん」

『呪霊を祓いながら?』

静かに聞いていた老婆が口を開いた。

「宿儺、普通は先に やり方を見せてやるもんさ。
見た所、この巫女さん、呪力の量は申し分ない。
呪力も練る事が出来ているし、呪霊憑きのコツさえ掴めばできるようになるんじゃないか?」

老婆の言葉に、宿儺は「あすか 、代われ」と言い、少女に反転術式を行った。

少女の中に居る低級が宿儺の呪力で暴発しているのか バチン! と青白い光が見える。

『はじめて見る…』

「呪霊憑きは珍しいからね。
今までは 御婆が請け負っていたんだが、御婆も歳をとった……。
宿儺は阿呆みたいに呪力があるからね、やり方を教えて、御婆の代わりに こういう仕事もやってもらってるのさ」

宿「都合の良い時ばかり年寄りのフリをするな」

ケッ、と言いながら少女の反転術式を続ける宿儺の後ろ頭を バシン! と老婆が叩いた。
普段見ることの無い宿儺の様子に、あすか は ただただ 老婆と宿儺の様子を静観していた。

宿「いちいち頭を叩くな、クソ婆ァ」

「誰に言っとる! お前は口が悪すぎじゃ!!」

宿「誰のせいだ…」

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