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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第5章 実戦


『…歩く事はできますか?』

「今は1人で歩く事はできないわ」

『それは いつからですか?』

自分を じっ と見る あすか をチラリと見て、姫は答えた。

「2ヶ月ほど前から少しずつ」

『何か思い当たる事はありますか??』

「……ないわ」

姫はウソをついた。

『…そぅ、ですか……』

「ところで、さっきの色男さんは?」

『宿儺さまの事ですか??』

「あの御方は宿儺と言うのね♪」

姫は嬉しそうに笑い、今まで あすか が姫に質問していたはずが、立場が逆転した。

「ねぇ、宿儺さまは結婚しているの?
年齢は?? 許嫁は??」

グイグイ来る姫の質問に、あすか は圧倒されると同時に、姫が宿儺に好意を持っていると思うと、胸が チクリ と痛んだ。

『⦅…私、宿儺さまの事 何も知らないんだ…⦆
…結婚はしてないと思いますけど…
…ゴメンなさい。
私、宿儺さまの事 何も知らないの……
だから、何も教えてあげる事ができません……』

表情を曇らす あすか を見、姫はニヤリと黒く笑って続けた。

「そぅなの?
……じゃあ、貴女は宿儺さまのなぁに??」

姫の言葉に、あすか は言葉を失った。

『…私は……』

言葉に詰まる あすか の腕を宿儺が掴み、強制的に立ち上がった あすか は状況が掴めぬまま、宿儺に引っ張られて部屋の外に出た。

宿「馬鹿者、奴に乗せられてどうする!
呪力が不安定になっているではないか!
呪霊は人の心理を操る。あすか も分かっているだろう!」

『…ごめんなさい』

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