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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第4章  新天地


せっかく体術の稽古をつけてくれている宿儺に申し訳なく思い、あすか は下を向いた。

宿「良い良い、気にするな。
人には向き不向きがある。あすか の攻撃は呪術を中心ですれば良い」

肩を落とす あすか に、宿儺は続けた。

宿「…体格差がある場合は相手より低い位置で攻撃しろ。足元を狙うのが良いな。あとは関節技…」

『…体の一部に呪力を乗せる事は出来ないかな?』

宿「黑閃の事か?」

『名前があるのかは分からないけど、力を上乗せしてくれるようなものがあるなら、それを身に付けたい』

真っ直ぐ宿儺を見つめ、

『呪力が尽きる場合だってあると思う。そうなった場合、やはり頼りになるのは自分だけだと思うの。
お願い…。護身術だけじゃなくて体術も教えて…?』

あすか は宿儺に言った。
あすか の瞳は ただ強くなりたい と言う思いが強く現れていた。
宿儺は「わかった」と答え、その後も あすか の体術と呪術の稽古を見てくれた。



宿儺と生活するようになり、あすか も少しずつ料理ができるようになってきた。

『今日は煮物を作ってみたんだけど、どぅかな?』

食事の小鉢に遠慮がちに あすか が作った煮物が乗っていた。
宿儺は一口食べ、「美味い」と言い煮物を完食した。

宿「上手になったな」

食べ終わった お皿を回収する あすか に、宿儺は頬杖をついて優しく言った。

宿儺と視線が合い、あすか は顔を赤くし『ありがとう』と言った。
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