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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第17章 生得領域


でも、たくさんの人と悠仁を繋げてあげれば、たくさんの人の記憶に悠仁が残るでしょ?
悠仁は良い子よ。だから、おじぃちゃんの想いを私が代わりに見届けてあげたいの』

そう言う あすか を見て、蒼が口を開いた。

「あすか と縛りを結び直す事で祖父の遺言を守りたい、と言うわけか」

宿「何故そこまで小僧に肩入れする?」

『悠仁だけじゃないよ。みんな大切な子たちだもの。私にできる事があるなら いくらでも協力するわ。
…でも、悠仁は何だか放っておけないの』

自分の着物を掴んだまま そう答える あすか の頭を宿儺は優しく撫でた。

宿「あすか は甘いな」

「だが、どうやって縛りを結ぶつもりだ? 五条との約束がある。器の小僧と2人で会う事は出来んぞ」

蒼は あすか に聞いた。

『宿儺さまにも少し協力して欲しいのだけど、悠仁を此処(生得領域)に呼んでもらえないかな?
そうすれば私と悠仁で縛りを結ぶ事ができると思うの』

宿「良いだろう」

そう言うと宿儺は瞳を閉じ、再び瞳を開けると「来るぞ」と言った。

「急に呼び出すんじゃねぇよ!」

怒りぎみで現れた虎杖は宿儺と その隣に立つ あすか を見て「あすか さん?」と不思議そうにした。

「何で宿儺の生得領域に あすか さんがいるの?」

宿「答える義理は無い」

虎杖の質問に素っ気なく答える宿儺に苦笑しながら、あすか は虎杖の方へ近づいた。

『急に呼び出しちゃって ごめんね。悠仁と話がしたかったの』
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