• テキストサイズ

過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第3章  旅立ち


途端、入り込んできた大量の呪い達に宿儺の呪力が飛んで行く。

自分を結界で守り、その様子を見ていた あすか は『スゴい…』と呟いていた。

本当に あっという間に呪いが祓われた。


呪いが消え、初老の男性が襖の外から声を掛けた。

宿「入れ」

『宿儺様のおかげで呪いは消えました。
ですが、太夫を苦しめていたのは太夫を妬んでいた花魁達と 太夫に逢う事が出来ない男達の呪いが混ざりあった物です。
そして、その呪いにあてられた花魁達と、対象になっていた太夫が苦しめられていました』

あすか は初老の男性に事情を説明し、太夫を無自覚に呪っていた花魁達は使い物にならなくなっている事も伝えた。

「そうか…。仕方のない事だ……」

初老の男性は少し声を落とし、そう言い、そして あすか に言った。

「ありがとう、あすか。
よくやってくれた」

優しく笑う初老の男性に、あすか は少し照れて俯いた。

「宿儺様、ありがとうございました」

頭を下げる初老の男性。

「報酬は いかほどでしょうか?」

宿儺は笑みを含んだ表情で顎に手をあて、初老の男性に言った。

宿「報酬は あすか だ」

「『……は??』」

初老の男性と あすか は声を揃えた。
そして初老の男性は申し上げにくそうに声を出した。

「宿儺様、あすか は花魁ではないため人を取りません。
女であれば 太夫は いかがですか?」

そう言う初老の男性に、宿儺は「ダメだ」と言った。
/ 201ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp