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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第14章 はじまり


「お前は もう人間じゃない。
呪術規定に基づき 虎杖悠仁…、お前を呪いとして祓う」

両手で何かを作ろうとしながら伏黒は言ったが、虎杖は気にしていないようだ。

「何ともねぇって。俺も伏黒もボロボロじゃん、病院行こうぜ」

「⦅ 今しゃべってんのが、呪物なのか虎杖かも、こっちは分かんねぇんだよ ⦆…くそっ、どうしたらいい!?」

警戒しながら何かを召還しようとした伏黒の隣に五条が現れた。

「今、どういう状況?」

「五条先生!」

五条を見て伏黒は少しだけ安堵すると、五条はいつも通り軽く答えた。

「来る気なかったんだけどさ、さすがに特級呪物が行方不明になると上が五月蝿くてね。
観光がてら 馳せ参じたってワケ」

⦅ そもそも特級呪物の回収を他人に任せるなよ… ⦆

五条を横目に見ながら伏黒は ため息をついた。

「で、見つかった?」

「………」

「…ゴメン、それ俺食べちゃった…」

五条の質問に黙り込む伏黒に、バツが悪そうに片手を挙げて自白する虎杖。

「………マジ?」

「「マジ」」

ぽかん としながら聞けば、伏黒と虎杖は声を合わせて答えた。
五条は「ふ~ん?」と虎杖に近寄り、その近さに虎杖は少しだけ驚いたが五条は口角を持ち上げた。

「本当だ、混じってるよ」

ウケる、と言いながらも虎杖の体調を気遣う五条。

「宿儺と代われるかい?」

五条が虎杖に聞けば、虎杖は「宿儺?」と聞き返した。

「君が喰った呪いだよ」

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