• テキストサイズ

過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第14章 はじまり


『叩いてごめんね』

痛かった? と あすか は聞いた。

「ぃぇ、大丈夫です」

伏黒は照れたように顔を赤くした。
すると、2人の様子を黙って見ていた五条が口を開いた。

「いいなぁ、恵ばっかりハグしてもらって」

場の雰囲気を変えるための冗談なのか、本気なのか分からない発言に あすか は苦笑しながら『何言ってるの』と言い、伏黒から離れた。

「…わざとなのか? 馬鹿なのか?」

あすか の体から姿を表した蒼は呆れたように言った。

「⦅ヘビ?!⦆」

蒼を初めて見た伏黒は ギョッ とした。
五条と蒼は睨み合っており、伏黒は あすか に声をかけた。

「あすか さん、いくつか質問したい事があるんですけど、いいですか?」

『なに?』

「………何で あすか さんは あの時のまま何ですか?
容姿が全く変わってない…。
それに…、そのヘビは? 式神では無さそうですけど………」

真っ直ぐ あすか を見て、そう聞く伏黒に あすか は『そぅねぇ』と言って少しだけ考える素振りをしてから話し始めた。

『私は呪霊。依り代に入っているから津美紀ちゃんにも普通の人間に見えてたと思うよ。
蒼は土地神だったんだけど、私と契約して いつも側に居てくれる』

包み隠さず伏黒に自分の事を伝えた あすか に、五条は「言って良かったの?」と聞いた。

『嘘をついても恵にはバレるよ』

あすか はそう言った。

「ふ~ん」

五条は納得したように返事をし、「ところで」と言って続けた。
/ 201ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp