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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第3章  旅立ち


宿儺に そう言われ、初老の男性は「何か ご用がありましたら、申し付けください」と、告げ部屋を去った。

あすか が結界を張る部屋に残された2人。
宿儺は あすか に話しかけた。

宿「こんな所で逢うとはなぁ…
お前、あの町から離れたのか」

『はい。自分の想いをみんなに伝えたら、"ありがとう" と言ってくれた者、"恩を仇で返すのか" と言う者 様々だった。
自分のために生きてみようと思い、町を出、流れ着いたココで 今の老人に逢ったの』

宿「あの老人はココの女達だけでなく、お前の事も きちんと考えている。
町を出て正解だと俺は思うぞ」

あぐらをかき、あすか に言う。
あすか は『私も今の方が気分が良い』と言って笑った。

宿儺と あすか が話をしていると、あすか が遊郭に放っている式神が何かに反応した。

宿「花魁への呪いか? 太夫か?」

『たぶん花魁への呪いね。太夫への呪いは私が推測するに、男とこの遊郭の花魁達の念だと思う。
太夫に逢いたいが金が無くて逢えずに居る男達、そして太夫を妬む花魁たちの念が混ざり合って、ココの花魁達が最初に体調を崩した』

宿「呪詛返しのようなものだな」

『そうね。太夫への呪いが自分に戻ってきてしまった花魁達だったけど、そこに男達の念も混ざってしまったため呪いは強力となり、太夫を苦しめ始めた。
そして、太夫を呪って居ない花魁たちも呪力にあてられて体調を崩した、ってところかしら』
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