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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第13章 宣戦布告


12月24日、日没。
地下室に居た あすか も帳の気配を感じた。

『帳が下ろされた?』

「…今、此処の呪術師は不在なのでは無いか?」

『様子を見に行こう』

五条から今日の事を聞いていた あすか は、蒼を体に入れ地下室を出た。



☆ ☆ ☆



式神を飛ばし、広い高専内に外部の人間が侵入していないか確かめる あすか 。
すると、正門の辺りで懐かしい呪力を感じた。

『傑が来てるね』

独り言のように呟き、あすか は正門へ向かった。



その頃、一足先に真希が夏油と対峙していた。

「君が居たか」

夏油は面倒くさそうにそう言った。

「居ちゃ悪いかよ。
てめぇこそ 何で高専(ここ)にいる」

真希は呪具を構えた。

「君こそ何故 そんな呪具を持っているんだい?
君の階級と合っていないじゃないか。使いこなせるのかい?」

夏油は あすか の呪力か宿った呪具を見てそう言った。

「試してみるか?」

二ッと不敵に笑う真希だが、新しい呪具を使いこなせた試しはなかった。

「悪いが猿と話す時間は無い」

夏油はそれだけ言い、呪霊を真希に向けて放った。



あすか が到着すると、瀕死状態の真希、血だらけのパンダと狗巻が居た。

「素晴らしい、素晴らしいよ!
私は今 猛烈に感動している!」

天を仰ぎ夏油は涙を流している。

「乙骨を助けるために馳せ参じたのだろう!?
呪術師が呪術師を、自己を犠牲にしてまで慈しみ尊う!
私の望む世界が今、目の前にある!」

『傑、何をしているの?』

あすか は夏油に声をかけた。
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