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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第11章 流れ


彼の中で、非術師は "守るべき存在" だった。
しかし、五条と一緒に天内と言う少女の護衛をし、その概念が揺らいだ。

自分の気持ちを整理するように話をした夏油の頭を あすか は優しく撫でた。

『答えを急ぐ必要は無いんじゃないかな?
それに、自分が "守りたい" と思うものを貫けば良いと思うよ』

あすか の言葉に、夏油の乱れた呪力は少しずつ落ちついていた。

「五条のガキのように もう少し気楽に考えれば良いのだ」

夏油は蒼の言葉に苦笑した。
気持ちが落ち着いた夏油は立ち上がった。

『傑』

帰ろうとする夏油に、あすか は声をかけた。

『何かあったら此処においで。
悩んだら1人で抱え込んじゃ駄目よ?』

真っ直ぐ夏油の瞳を見て そう言う あすか に、夏油は「ありがとうございます」と笑った。

夏油の姿が見えなくなり、あすか は蒼に言った。

『傑、大丈夫だと思う?』

「どうだろうな…。まだスッキリしていない感じだったが、五条のガキも居る。
あの2人は仲が良いから、どちらかに何かあれば止めるだろう」

『…だと良いんだけど………』

心配そうな表情の あすか を見て、蒼は ため息をついて野生のヘビを呼んだ。

「あの男を監視しろ」

小さなヘビは頷いて夏油の行った道を進んでいった。

『ありがとう、蒼』

「お前は世話焼きだな。
だが監視をさせるだけだ。夏油に何かあっても俺は何もしないぞ」

『分かってる』

夏油に監視に付けたヘビは野生のため、蒼や あすか の呪力はない。
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