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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第11章 流れ


「あすか 、久しぶりぃ」

久しぶりにやって来た五条はいつもと変わらず明るい。

「来ずとも良かったのに…」

蒼を睨み付け、五条は あすか に今までの話を話して聞かせた。

「でね!
それ以降、俺ホントに最強になったわけ!」

子どものように話す五条に、あすか は優しく相槌をうった。

『そっか、悟はスゴいね。傑は?』

夏油の話を聞かれた五条は、黒いサングラスを外し、空を眺めた。

「最近は俺も傑も単独任務が増えちゃってさぁ、学校でも あんま ゆっくり話せて無いんだ」

『寂しい?』

「ん~、寂しくはないけど、物足りない感じ」

『そっか』

五条は 今までのように暇さえあれば あすか のところへやって来た。
だが、夏油は あまり来なくなっていた。

その日、久しぶりに夏油が あすか のところへやって来た。

『傑、久しぶりだね元気だった?』

いつも通り夏油に接する あすか だが、夏油の表情は冴えない。

『どうしたの?』

微かだが、夏油の呪力が乱れているため あすか は夏油に聞いた。

「………私の考えは正しいと思いますか…?」

夏油は小さく口を開いた。

『"弱きを助ける" ってやつ?
良いと思うよ。この世は呪術師、呪詛師、非術師、呪霊、いろんなもので成り立っているからね。
弱いものを救ってくれる人がいなければ非術師は滅んでしまうよ』

「私は……自分の考え方が正しいのか分からなくなってしまいました」

ポツリ、ポツリと話し始めた夏油。
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