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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第11章 流れ


「早く指を集めて封印し直さなければならない。
だから、一緒に高専に来て指探しに協力してくれませんか?」

『…………』

あすか はジッと黒髪の少年を見た。

嘘はついていないようだが、宿儺を再び封印する、と言う呪術師の意見とは合わない。
考えている あすか の代わりに蒼が黒髪の少年に話をした。

「もし…、協力すると言った場合、今 我々が持っている指はどうするつもりだ」

「それは私に決定権が無いので、この場で答える事は出来ないね」

「協力しない、と言ったら お前たちはどうするつもりだ?
我々に攻撃をするのか?」

嘲笑うように蒼は そう言った。

「ヘビのくせに偉そうだな」

白髪の少年は気が短いのだろう。
蒼の挑発に口調を強めた。

「よさないか悟。交渉中だ。ややこしくするな」

黒髪の少年に睨まれ、悟、と呼ばれた少年は ふん、とそっぽを向いた。

「正直、今の私たちに貴女たちを力づくで従えさせる事は難しい。
できれば穏便に話をしたいのですがね」

挑発にのらない黒髪の少年に、蒼は舌打ちをした。
そして、黙っていた あすか が口を開いた。

『宿儺さまの指を回収したいのはキミたちと同じだけど、私たちは宿儺さまを復活させるために回収している』

あすか の話を聞きながら、白髪の少年は眉間に皺を寄せた。

⦅ 宿儺の復活? ⦆

『目的が違う事を理解した上で、まだ私たちに協力を求めるのか、答えて』

あすか の話に黒髪の少年は少し悩んでから口を開いた。
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