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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第11章 流れ


傑、と呼ばれた黒髪の少年は不敵な笑みを張り付けたまま「そうだなぁ…」と言ってから続けた。

「宿儺の指に影響を受けていないことや呪力の様子から…
両方とも特級クラスだろうな」

「だよな」

白髪の少年は、あすか の出方を伺った。

「俺たち最強だけど、それでも今の状況で戦うのは ちょっちキツいよな?」

白髪の少年が そう言った。

「ヘビも含めて、相手は人語を理解しているし、コミュニケーションも取れている。
交渉してみようか」

「交渉とか俺には無理。
するなら傑がやってくれ」

黒髪の少年は、やれやれ、と言った表情をしてから白髪の少年より少しだけ前に出て あすか に話しかけた。

「少し話をしましょう。
私たちは宿儺の指を回収したい。
貴女も指を回収したいのでしょう?」

殺意は出さず、黒髪の少年は続けた。

「お互い協力しませんか?」

にこにこ、と笑顔を張り付けて そう言った。

『なんの為に?』

あすか は警戒を続けたまま、黒髪の少年に聞いた。

「私たちは呪術高専と言う処に所属している呪術師です。そこには宿儺の指を保管している。
以前、宿儺の指は各地方で魔除けとして保管されていました。
しかし今は封印していた力が弱くなってしまった。そして、貴女のように呪霊を呼び寄せる餌になってしまったんです。
私たち呪術師は非術師を助けるのが仕事ですから、宿儺の指を放置しておくわけにはいかないのですよ」

『…………』
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