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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第11章 流れ


蒼と同じように気配を感じていた あすか も蒼が見つめる先を見た。

「あんた等こそ何者なワケ?
そんな特級呪物持っててアテられないとかオカシイでしょ」

綺麗な白髪に、真っ黒な丸いサングラスをかけた少年が片手をポケットに突っ込んで近寄ってきた。

「………あんた呪霊?だよな」

少しだけサングラスをズラして あすか を見る少年。

「なんの用だ。俺たちは何も害を成していないだろう」

蒼が少年を睨み付ける。

「呪霊なのがもったいないな、あんた」

蒼の言葉を無視し、少年は あすか から視線を外さず、片手を差し出した。

「あんたの持ってる宿儺の指、ちょーだい」

存在を無視された蒼は舌打ちをすると、少年の後ろにもまた1人、少年が歩いてきた。

「悟、いきなり そんな物言いは良くない」

そう言った少年は、白髪の少年より落ち着いて見える。
綺麗な黒髪を1つにまとめ、頭の後ろで お団子にしている。
黒髪の少年は あすか を見ると驚いたような顔をした。

「呪霊にこんな美人さんが居るとはね。
呪霊なのが残念だ」

にこり、と笑顔を張り付けながら黒髪の少年は あすか にそう言った。

『あなた達は誰?』

黒髪の少年を睨み付けていた白髪の少年は「呪術師」とだけ答えた。

『宿儺さまの指は渡さない』

⦅ 宿儺さま? ⦆

少年達は眉間に皺を寄せ、あすか を見た。
そして、白髪の少年は ため息をつきながら黒髪の少年に言った。

「なぁ傑、あの呪霊とヘビ…
どれくらいだと思う?」
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