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初音ミクの消失

第1章 1 初音ミクの回想


ゆっくりと、ゆっくりと。

高音が、低音が、出せない体になっていくのを。

初音ミクは、感じていた。

ゆっくりと、ゆっくりと。

その役目を終える時が近づいているのを。

初音ミクは、感じていた。

「…マスター…僕は…」

少しかすれた機械音が、機械に溢れた部屋に響いた。

初音ミクは、ふと、彼女が一番慕う人間に出会ったときのことを思い出した。
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