第3章 ~思い出を~
真太郎の所と俺達の所の担任に班が決まった事を伝えると、俺達の教室に待機する事になった。
「水無月ー、俺の班入れよー。」
またかよ…。これで何回目だ?
「俺もう班決まってっから無理だってば。他を当たれ。」
何回言ったか知れない言葉をリピートする。
正直…結構疲れるんだな…。
「うわぁ…詩翠大人気じゃん。つか振り方酷ww」
またこいつ面白がりやがって…。
溜息をついてふと真太郎の視線の先を見てみると、さっきの奴が真太郎の事を睨んでいた。
それがすごく頭に来て、気付けばそいつの胸ぐらを掴んでいた。
「…おいお前…なんで真太郎のこと睨んでんだよ。俺の相棒傷付ける奴は許さねぇぞ…。」
俺が思っているよりかなりきつく睨んでたのか、そいつは焦って何処かに行ってしまった。
これだから気の小せぇ男は嫌いなんだよ…。
勢いよく半回転して元いた所に戻ろうとすると、真太郎と和成が何か話をしていた。
「ん?何喋ってんだ?」
俺が聞くと、2人は何故か焦り出してしまった。
「なっ、何でもねぇよ!な、真ちゃん?」
「あ、あぁ。気にするな。」
それから何度聞いても教えてくれず、仕方なく諦める事にした。
何の話してたんだろ?