第3章 ~思い出を~
HRが終わり、俺と和成のテンションは上がりに上がりまくっていた。
それもそのはずで…今日から京都に行くまでの一週間、授業は午後の5、6時間目だけになるからだ。
「午前中全部計画に当てるとか先生ただの神だ。」
「詩翠のキャラがww」
いいじゃないか!楽しみなんだよ!
おかしなテンションのまま始まった1時間目。
俺はまさかさらにテンションが上がるハメになるなんて思いもしなかった。
「1時間目は班決めだ。他のクラスの奴でも構わないから3人~5人のグループを作れー。」
…マジですか!!
「和成、行くとこは1つだよな?」
正面を向いたまま和成に聞いた。
「もちろんだぜ、詩翠。」
流石俺の相棒。よく分かってるな。
同じタイミングで立ち上がり、教室を出てある1つのクラスへとたどり着いた。
「全く…遅いのだよ。」
そのクラスの前には、待っていたとばかりに眼鏡を持ち上げる真太郎が立っていた。
「やば…息ピッタリ過ぎww」
「だな。このメンバー最高過ぎる。」
俺は溢れてくる嬉しさを抑える事無くニヤッと口角をあげた。