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貴女を守りたい…【山田三郎】

第3章 First Step


三郎side





お昼休みになると東雲さんの席の周りはたくさんの生徒たちであふれていた

転校生が来たら必ずこうなる



「ねぇ、桜ちゃんはどこからきたの?」


『京都です、お母さんの実家にいました』


「じゃあ関西弁とかしゃべれる?」



今日来たばっかりでいろいろ混乱しているだろうに

いきなり質問攻めにされてかわいそうだ


『お母さんが関西人なだけで小学校に入学する前まではこっちにいたのですみません、関西弁はしゃべれませんごめんなさい』



やはり断り方も丁寧だ

今までこんな人に会ったことないぞ

なんて、なんで僕がそんなこと考えてるんだか…関係ない関係ない



「そっかぁ残念、ごめんねむり言っちゃったよね」


『そんなことないですよ、関西にいると何かと関西弁喋れるっていう雰囲気ありますからね』


「山田、ちょっといいか?」


そんなとき先生が僕を呼んだ


「はい、なんでですか」


「急にですまないのだが学級委員長として東雲さんに校内を案内してあげてくれないか?放課後でもいいから」



え…今日は一兄のお手伝いの約束をしているのに…

まあでも東雲さんに校内を案内しないとこれからたいへんだしね



「分かりました」
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