第5章 Third Start
三郎side
僕達は桜がどう答えるかなんてわかりきっていた
だから桜を助ける前に三人で相談していた
桜と龍哉くんがこれから先僕たちの家で暮らすことを
もし了承を得られなくても絶対に帰さないって決めていた
それは一兄も二郎も同じ
あんな状況に置かれているのを見ているのに帰すはずがない
これは萬屋山田に課された桜と龍哉くんを助けるという使命、依頼だ
二人が居て迷惑だとか邪魔だなんて一切思わない
「じゃあさ…僕たちと一緒に住みなよ」
『…え?』
「この家で5人で暮らすの。あんな家に帰らなくてもここでなら安心できるでしょ」
『それは、迷惑…ではないですか?』
桜と暮らせるなんて文句なしだ
それ以上に嬉しい
こんなこと夢にも思わなかったけど家に帰りたくない桜をこの家に留めるのは正当な理由になる
なんだか言い訳がましいがまあそういうこと
「誰が迷惑だって言ったの?これは僕たち3人からの提案なんだから」
「桜ちゃんが帰りたくないんなら無理に帰る必要なんてないだろ?だったらここで俺たちと暮らそうってことなんだがどうだ?」
「俺達は迷惑だなんて全然思わないし、っていうか三郎がやけに乗り気だからな」
「な、何だと!余計なことを言うな二郎」
「ははっ、図星なんだろ」
「っ…」
二郎は毎回一言余計なんだよ
まあいい、彼女の返答を待とう