第5章 Third Start
一郎side
俺は今、カレーをつくっている
二郎と三郎が好きって言ってくれたからな
すると龍哉くんが興味津々に見てくる
「何を作ってるの?」
「これか?カレーだ」
「カレーってなんだ?」
俺は目を見張った
この世にカレーの存在を知らないやつがいたなんて
「カレー食べたことないのか?」
「うん、無い。今まで和食しか食べたことなかったから…」
こんなに旨い食べ物を食べたことがないなんて人生損してるな
でも確か三郎も桜ちゃんはクッキーとチョコ食べたことないとか言ってたな
一体どんな環境で育ってきたんだ?
「カレーっていうのはインドの料理なんだ。野菜や肉を入れてスパイスが入ってるルーってやつで煮込む。それをご飯にかけて食べるのが美味いんだ。ナンっていうパンにつけて食べるのもありだけどやっぱりカレーにはご飯だな」
「へぇ〜美味しそうだね!」
そう言ってニコニコしながら準備を手伝ってくれる
よくできた弟なんだな
「わぁ、今日はカレーだ!」
二郎がお腹の音を鳴らしながらやってくる
ご飯が炊けて準備が整ったから三郎と桜ちゃんに声をかけた
「三郎、桜ちゃん。そろそろ晩飯にするから降りてきてくれ」