第4章 Second Resonance
二郎side
ときは少し前に遡る…
話を聞いて俺たち三人はいても立ってもいられなくなった
龍哉くんがやめてほしいと言っても桜ちゃんは "大丈夫ですから" って断ると思う
だから俺たちがなんとかしなければ
「部屋を出て廊下を左に進んでいくと途中に外に続く渡り廊下があるから、その先に道場があるよ」
龍哉くんの言う通りに進んでいくと渡り廊下があった
道場の扉の前に立つと桜ちゃんの『痛い』という悲痛な叫びが聞こえる
ふと横を見ると侍女たちが道場の窓から中の様子を伺っていた
その光景を見た俺は怒りがこみ上げていて侍女たちに言い寄った
「なんで見てるだけで助けようとしねえんだよ、お前らは桜ちゃんの世話をするのが役目なんじゃねえのか?」
こんな状況で今まで誰一人として助けようとしてこなかったのか?
「それは、そうですけど…」
侍女たちは怯えたように俺を見上げる
「御主人様に同じようにされるのが怖いから黙ってんのか!?そんなの侍女って言える資格あんの?」
「一度は言いました…ですが、御主人様はやめる素振りも見せず…むしろ私達にお嬢様を傷つけろとおっしゃるのです。流石に私ども侍女はお嬢様のお体に危害を加えることはしたくありませんので…これが最善かと」
侍女たちの言い分に俺は余計に腹がたった
「だからって放おっておくほうがおかしいだろ、お前らもおかしいと思ってたんじゃねえのか?」
侍女たちを睨みつけていると兄ちゃんが肩をたたいた
「侍女たちを叱るのはあとだ、今は桜ちゃんを助け出そう」
「分かったよ兄ちゃん」
そうして俺らは扉を開け、道場の中に足を踏み入れた