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貴女を守りたい…【山田三郎】

第4章 Second Resonance


桜side




それからというもの、三郎さんは一週間に3回ほど来てくださいます

最近はお兄様方と一緒に来てくださることもありますね

龍哉とも遊んでくださいますし、勉強を教えて下さるときもあります

私としても嬉しい限りです



今日はお兄様方と一緒に来る日でしたね


「「「お邪魔します」」」


三人が来てくださったようです


『お越しくださってありがとうございます。どうぞこちらへ』


いつもの客間へと三人を案内する

二人のお兄様は



「めっちゃ日本って感じの家だな」


「こういうの憧れるな」


といつも褒めてくださってとても光栄です

二人のお兄様も三郎さん同様に背が高くて素敵な方だと思いますよ



『どうぞお菓子です。今日はお二人のお好きな赤福をお作りしました』


「おお!いつもありがとな桜ちゃん」


「美味しそう!ありがと」



喜んでもらえて何よりです

いつ見ても三人は兄弟の絆が強いといいますか、血がつながっているからでしょうか。

美味しそうに食べてくださるのですが、そのお顔が三人共同じなのです。

口角を上げて目尻が下がるこのなんとも言えない幸福感がにじみ出ているお顔は兄弟ならではなのですね


すると突然誰かが襖を開けました


「おっと、お客人が来ていたのか。邪魔して済まないね。桜、ちょっといいか?」


な、なぜお父様が…

しばらくは帰ってこないのではなかったのですか…?


『す、すみません。少し…抜けますね…』


そう言い残して部屋を退室ました




また…あれが始まる…




私は震えながらお父様の後をついていきました

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赤福美味しいですよね
最近祖母に買ってきてもらったんですけど変わらぬ味でまた食べたいです
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