第3章 First Step
三郎side
それから約一時間、お互いの家のことを話したり僕の好きなボードゲームをしたりした
龍哉君が今まで対戦してきた人の中で一番だと思うレベルに強い
また遊びに来たいな…なんて何考えてるんだ僕は
今日はお礼をしたいって言われたから呼ばれただけなのに
東雲さんが家まで送ってくれることになった
大丈夫だよと言ったんだけど龍哉君も何故か加勢して結局僕が折れた
で、今僕は東雲さんと二人きり
良し、今ならいけるかも
「あ、あのさ…さっき龍哉君が言ってたことなんだけど」
『それって、』
「名前呼びにするって話。よ、呼んでもいいかな?知り合ったの結構最近だし嫌だったらいいんだけど」
言っちゃった…でも今更引けない
すると東雲さんは少し頬を赤らめながら
『本当ですか?山田さんが呼んでくださるんでしたら私も…その、三郎さんって呼んでもいいですか?』
と、そう言った
「も、もちろんだよ…桜」
ちょっとぎこちなかったかな
『ふふ、ありがとうございます。またお時間ある時に遊びにいらしてください、お兄様達を呼んでいただいてもいいですよ』
一兄はいいけど二郎はなぁ
「わかったよ、また行くね」
そう言って、二人で夕陽がさすオレンジの世界を歩いていた