第3章 First Step
三郎side
放課後、お家にお邪魔させてもらうことになった
んだけど…家でか!
もういかにも金持ちが住んでそうな家
家の周りは塀に囲まれていてお寺や神社なんかにある瓦屋根の大きな門に圧倒され、入るのをためらってしまう
門を抜けて石畳の道を進むと目の前には大きなお屋敷がこれまた和風な庭園で囲まれており小さな水車や鹿威しなどがある
『どうぞ入ってください』
水色の着物に紫の袴を身にまとい出迎えてくれる
普段着ている制服の着こなしもきれいだが和服を着ると更に美しい
「こんな素敵なお家に住んでるんだね」
『そう言っていただけて嬉しいです、こちらにかけていてください』
玄関を上がってすぐ右手の客間に通してもらった
あっ、そうだ!お菓子を
「お、お菓子持ってきたんだけど」
笑顔、できてるよな?
『ありがたくいただいておきますね。お飲み物は何がよろしいですか?』
「なんでもいいよ」
『分かりました、少しお待ちくださいね』
そう言って東雲さんは部屋を出て行った
すると誰かが障子を開けた
東雲さんが戻ってきたのかと思えば違う
いや、似ている…?
彼女と同じ髪の色、目の色、ふんわりとした容姿
でもさっきと服装が違うし
「あれ?おねえちゃんの声が聞こえたと思ったんだけどな、ってお客さんがいたんだ」
「あ、君は?」
「僕は東雲龍哉、桜姉ちゃんの弟だよ」
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※鹿威し
“ししおどし”と読みます
よく旅館とかにある竹に水が注がれていて、
一定量たまったらカタンッって落ちるやつ
わかりますかね、アレです
※着物の配色は私が卒業式で着たものです笑