第3章 First Step
桜side
『おはようございます山田さん』
「東雲さん…!お、おはよう…ございます」
どうしたのでしょうか
いつもと違いますね
『何かあったのでしょうか?いつもと様子が違っていらしたので』
「いや、特に何もない…です」
果たして、本当にそうでしょうか
いつもはため口でお話をなさっているのに今日は珍しく敬語
『やはり何かあったのでしょう、私ではお力になれませんか?』
すると山田さんは首を勢い良く横に振りました
「そんなことありません!!ただ、その…東雲さんが東雲財閥のご令嬢だと知って…接し方を改めたほうが良いのかなって、でもみんな普通に接してるし財閥のご令嬢だってこと隠してたのかなとかいろいろ考えて…」
そうだったのですね
『そんなに気になさらなくても大丈夫ですよ、隠しているというより知られていないだけです。』
「え?」
とても気づかいができる方なのですね
山田さんになら…話をしてもいいかもしれません
『確かに私は東雲財閥の令嬢です。ですが、友好関係を結んでいる財閥の中…いえ、全国的に見ても私の存在を知っている方はほとんどいらっしゃいません。』