第3章 First Step
一郎side
今、俺の部屋に三郎と二人きりだ
「で、何があったんだ?」
俺が聞くと三郎は素直に答えてくれた
「実は…東雲さんに勉強を教えたんですけど、そのお礼に僕をお家に呼びたいって言われて。その…僕、今まで女子の家に行ったことがないのでどうしたらいいか悩んでたんです」
「なるほどな、そんなことならお菓子と笑顔だ!」
「お菓子と笑顔?」
「ああ、そうだ。笑顔でお菓子を持って来ましたって言うんだそうすれば大丈夫だ」
お菓子の好みは把握しておいたほうがいいけどな
「そうなんですか!分かりました。ありがとうございます一兄」
その純粋な顔、小さいころから変わらない部分の中に見え隠れした“男”としての部分がある
まあ俺はそんな三郎が好きだけどな
でもきっと東雲さんが三郎を変えたんだと思う
今までほとんど女子に興味のなかった三郎がここまで気にしているなんて
三郎、兄ちゃんは応援してるぜ
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三郎side
一兄に教えてもらったことちゃんとできるかな
というかまず、持っていくお菓子を考えなきゃならない
何が好きなんだろう?ちょっと調べるか…
僕はいつものようにパソコンを起動し東雲さんについて調べ始めた
すると僕はとんでもないものを見てしまった
【東雲桜―14歳、東雲財閥の令嬢、家庭の事情により池袋で弟と侍女と暮らしている、…好きな食べ物は日本食全般、】
好きな食べ物は日本食全般ってことは和菓子が好きなのかな?
って……そうじゃない!!!
東雲さんってあの有名な東雲財閥のご令嬢なの!?
そ、そんなにすごい人の家に行くなんて…男子友達の家に行くのだって緊張するのに
ど、どうしよう 明日からもっと丁寧に接したほうがいいのか
今夜は眠れそうにないな