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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第14章 夏だ!海だ!水着だ!プライベートプールだ!【後編】


一ちゃん、仕事で忙しいんだな…でも確かに初めて会った時も金勘定していたし、それだけ優秀なんだろうけど疲れが溜まっていないか心配になるな。

「今度は温泉行きたいな…」
「温泉?またどうして?」
「万ちゃんと一ちゃん2人には疲れを取って欲しいから?ただ私が払える訳じゃないから、そこは申し訳ないんだけど…」

そう呟く私に万ちゃんはスプーンを持ちながら頭を押さえて俯いてしまうし、一ちゃんは書類を顔に押し付け天井を見上げてしまった。余計なお世話だっただろうか…

「ウチの妹分が可愛過ぎてどうにかなりそう…」
「いくらでも連れて行ってやるよぉ…何なら温泉全て買い占めてやるわ」
「いや、そこまでして貰わなくても大丈夫だよ?」

ーーー

何だか外が騒がしく見える、万ちゃんに何かやっているのか尋ねると多分バーベキューの準備だろ?と言われた為立ち上がる。

「手伝わないと!」
「あぁー…栞、今日くらいゆっくり休め、な?」
「で、でも…」
「お前は働き過ぎだ、折角遊びに来たのに手伝ったら意味ないだろ?心配しなくても案外アイツ等器用だから、出来上がるまで俺の隣でのんびり過ごそ?」
「……万ちゃん、私に甘過ぎない?」
「ふふっ…今更か。俺はずっとお前にだけには甘いよ、だって可愛くて可愛くて仕方ねぇもん…」

だからいっぱい甘えて来い、栞が笑ってくれるなら何度だって可愛がってやるから…そう万ちゃんは私の頭を撫で回しながら穏やかに笑った。
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