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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第14章 夏だ!海だ!水着だ!プライベートプールだ!【後編】


これ何時になったら満足して貰えるんだろうか…そう浮き輪と一緒にある真珠色をしたビーチボールを手に持ちながらため息をついた。そんな時アイスを片手に私の元に来た万ちゃんが眉間にシワを寄せて口を開く。

「お前等そんな事して楽しいか?栞が困ってんだろうが、そろそろ止めてやれ」
「万ちゃーん…」
「ほら、約束通りに来てやったぞ?アイス食うか?」
「食べる!万ちゃん大好き!」

貝殻から飛び降りると、勢い良く水が跳ねる。プールから上がった私は万ちゃんから手渡されたカップアイスを受け取ると万ちゃんの手を引いて一緒に食べよ?と笑った。一眼レフカメラからの連射音が凄いし、身悶えながら「推しと推しの絡みは死ぬ」と言う春ちゃんの声が聞こえたが敢えて無視を決め込んだ。

ーーー

「一ちゃん!」
「よう、中は冷房ガンガンに効いてるから寒いだろ?しっかり拭いて体乾かせよ?」

ずっと部屋で涼んでいた一ちゃんを見付ける、ふわふわのお高いであろうバスタオルを一ちゃんから受け取りしっかりと拭いてから体へ巻いた。

「万ちゃん、ソファーに座って食べよ?」
「あぁ、ただ…栞は寒くないか?」
「私は大丈夫、心配してくれてありがとう」

万ちゃんの傍が1番安心出来るな、やっぱりお兄ちゃん見たいだからだろうか。そう涼しい所で食べるアイスは格別美味しかった。

「一ちゃん何時からここにいたの?」
「お前等が外のプールで遊んでた時にはここにいたけど?」
「全然気付かなかった…一ちゃんも一緒にプール入れば良かったのに」
「悪いな、仕事がまだ立て込んでてよ。また今度誘ってくれるか?」
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