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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第9章 if…快適過ぎて逆に困る(1)


「こんばんは…?」
「ひぇっ…しゃ、喋ったぁああっ」

いや、スポ○ジボブじゃないんだから。頭の中でハッピ○セットのCMがつい流れてしまったじゃないか。そんな何とも言えない表情で蘭ちゃんの親族だろう人を見上げる、因みにそのお兄さんは「小さい可愛い、どうしよう…兄貴。俺…まともに直視出来ないんだけど?」とオドオドして蘭ちゃんの背中にまた隠れてしまう。なるほど…蘭ちゃんの弟さんだったようだ。

「初めまして、栞と言います」
「……アッ、ハジメマシテ???」
「栞、コイツ俺の弟で竜胆っていうんだ…気軽に竜ちゃんって呼んでやって♡」
「竜ちゃん?」
「アッアッアッ…カワイイ…シヌッ…♡」

限界オタク見たいになってるんだけど。そう蘭ちゃんを見るも、気にすんなと生暖かい目で見下ろされてフォローするように口を開く。

「竜ちゃんはなぁ〜…理想の女の子像があってさ、栞がイメージのそのまんまなんだよ。確か清楚系の可愛い子だっけ?」
「兄貴止めろ。マジで止めろ」
「あ、因みに俺は大人っぽいお姉さんが好き♡」
「へぇ…いや別に、二人の性癖は聞いてないかな?」

苦笑いで蘭ちゃんに言いながらチラリと竜ちゃんを見上げれば視線が合う、笑ってぺこりと軽く会釈すると「ん゙ん゙可愛いっ…」と胸を抑えて蹲ってしまった。なんなんだこの人、めちゃくちゃ面白いな。私の中で竜ちゃんはかなり好印象なんだけど。そんな竜ちゃんを放置する蘭ちゃんは、私の元に近付き小首を傾げる。
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