第8章 もう絶対蘭ちゃんを煽らないって決めた。
「なぁ、竜胆…俺にソイツ寄越せ?直々に躾てやるからさ♡」
「いや、駄目だから。栞に何かあれば首領に殺される。ほら…栞も兄貴に謝って来い」
「……謝ったら、許して貰える?」
「あぁ…それはお前次第かもな」
ほら、行って来い。そう竜ちゃんは背中に隠れていた私を猫のように掴むと、蘭ちゃんの前へ差し出した。私はオロオロと挙動不審に視線を泳がしてから半泣きでごめんなさいと謝った。
ほら、行って来い。そう竜ちゃんは背中に隠れていた私を猫のように掴むと、蘭ちゃんの前へ差し出した。私はオロオロと挙動不審に視線を泳がしてから半泣きでごめんなさいと謝った。
「あの…煽って、ごめんなさい…」
「ーー…はぁ。あぁいう事するのはもう俺だけにしろよ?後能天気過ぎ、少しくらいは危機感を俺等に抱け…女に飢えてんの知ってんだろ?もしまたそんな事したなら、今度は構わず食うからな?」
「はい、ごめんなさい…」
「ふぅ、もう良いよ…俺も噛んでごめんな」
ほら、仲直りしよ?そうおいでと手招きする蘭ちゃんにそっと近付いて行く。ぎゅっと優しく抱き締めて来て「怖がらせて悪かったな、もうあんな事するんじゃねぇぞ?」と声を掛けて来るから、分かったと頷いた。それから蘭ちゃんと竜ちゃん、私と仲良く写真を撮り煽るような言葉を選んで蘭ちゃんが春ちゃんにL○NEを送った。
ーーー
は?可愛い。てか蘭と竜胆邪魔。栞に触んな。殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……
ーーー
「いや、どんな呪詛よ」
私はその画面を見て真顔でツッコんだ。