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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第8章 もう絶対蘭ちゃんを煽らないって決めた。


普段の私が童顔だからか、今回は大人の女をイメージして見たが清楚で可愛いワンピースが女性らしさを際立ってしまい効果は抜群だったようだ。部屋で身悶える竜ちゃんに起きて貰うよう伝えて何とか連れて行き、リビングで待っている蘭ちゃんにもこの変わり様を見せたくて、ドアへと手を伸ばして開けた。ソファーに腰掛けて携帯を弄っていた蘭ちゃんはこちらを向いた。

「おい竜胆、随分遅かったじゃん……はっ?」
「蘭ちゃん、どう?似合ってる?」
「は?えっ、めちゃくちゃタイプ…なんだけど、一応確認して良いか…栞、だよな?」
「私以外に誰がいるの」
「だよな…うん…」
「えっ…反応が薄くてちょっと悲しいんだけど?」
「いや、悪い…思考が追い付いて来ねぇと言うか、はっ?可愛すぎか?」

またも思考回路がショート寸前ですか。なるほど、なるほど…良し、未だにポンコツ蘭ちゃんに今こそはこの前と今日の雪辱を果たす時が来たなと思い、蘭ちゃんの近くへ歩いて行きゆったりとした動作で膝の上に腰掛ける。そのままうっそりと笑って、蘭ちゃんの頬に指先を添えてなぞり顎を持ち上げた。

「可愛いでしょう?」
「……めっちゃエロい、普段のお前も可愛いけどさぁ。あ゙ぁ゙〜…無理、ぐちゃぐちゃになるまで犯してぇ」
「蘭ちゃん怖いから真顔は止めて」

煽ったお前が悪い、そう私の肩にガブリと噛み付いた蘭ちゃんがいる。噛まれたと感じた痛みにヒリヒリする肩を庇いながら、飛んで逃げる私は竜ちゃんの後ろへ隠れた。未だにギラギラした目で私を見る蘭ちゃんに涙目の私は、竜ちゃんに助けを求めて見るが「あれはお前が悪い」と呆れたように軽く頭を小突かれた。
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