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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第8章 もう絶対蘭ちゃんを煽らないって決めた。


竜ちゃんが私を心配して見に来てくれたようだった。一言声を掛けて私が返事を返すと、ゆっくりとドアを開けて入って来る、そして私の姿を見てピシリと固まった。

「竜ちゃんって手先器用?」
「ぇ、あ、えっ…???」
「髪型、アレンジとか出来る?」
「えっ?髪型、何が???」
「竜ちゃん帰って来てー…」

思考回路はショート寸前という美少女戦士の曲が頭の中をぐるぐる回る。早くこっちに来て、と手招きし私の後ろに立って貰った。私は携帯で検索し、女装した可愛らしい男の娘を竜ちゃんに見せてこんな髪型にしたいのと指差した。両サイドを編み込みにしているハーフアップの可愛い男の娘の姿である。

「私、不器用だから出来るまで時間掛かっちゃうんだよね…でも竜ちゃんや蘭ちゃんに可愛いって思われたいし、ここまでしたら妥協したくないじゃない?」
「アッアッ、カワイイ…ケナゲ、ムリ…スキ♡」
「竜ちゃんって手先とか器用そうだもの、だからやって?♡」
「あ゙ぁ゙〜…分かった、とびきり可愛くしてやるわ、何なら兄貴と三途驚かしてやろうぜ?」
「流石竜ちゃんっ!」

こうして、竜ちゃんが私の髪を弄りするすると器用に編み込まれていった。後はヘアアイロンで髪を巻いて、スプレーで髪を固めて完成である。私は蘭ちゃんに貰ったヒールをはいて、竜ちゃんへ向き直るとムフフと自慢げに笑った。

「はわわわっ♡可愛すぎて直視出来ないっ…♡♡♡」
「女って化粧1つで一気に雰囲気が変わるんだよ?面白いでしょ?」
「ひぇっ!化粧凄い…貢がせてっ♡♡♡」
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