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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第8章 もう絶対蘭ちゃんを煽らないって決めた。


竜ちゃんはお洒落に関してお金を掛ける事を一切いとわないタイプに見えるからだ。逆に蘭ちゃんはそういった物に余り興味がなさそう、適当に選んだ服を着ているのに何でも似合ってしまう感じに見える。まぁ…そんな蘭ちゃんからもとても可愛らしいヒールをプレゼントされてしまったのだけれども。兄弟仲良くセンスの塊かよ。総額いくらになるんだろう…値段を聞くのが怖くなるな。

普段着は女の子らしい服装等はしていない、そもそもどこにも売っていないからだ。春ちゃんからは好きに買っても良いと言われているものの、色々と身の回りの物を買って貰っているからやはり高い物(女の子用の服)とかを買うなんて事が気が引けた。だから普段男装するつもりはないが、Tシャツとスキニーデニム(メンズ用)だしなぁ…それにこちらの世界に来た時の服装はパンツスーツだったし。スカートなんて本当に久しぶりのように思えた。

今着ているTシャツとデニムを脱いで、ワンピースを被る。ふむ…ここまで来たら春ちゃんに買って貰った化粧品で本気の化粧もやってしまおうとドレッサーに腰掛けてファンデーション適量をパフにとり、頬の広い面からポンポンと置くように塗りなじませた。

ーーー

仕事の日はやってたな…春ちゃんはすっぴんでも幼くなって可愛いと言ってくれたから、ほぼほぼすっぴんメイクしか最近していなかったけれど。そうピンクベージュの紅を唇に描いた。後は髪型をアレンジしてー…といった所で控えめにドアをノックする人がいる。

「入っても良いか…?」
「はーい、どうぞ」
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