第6章 私今日ほとんど寝てる気がする。
「春ちゃんは…私の事、信じてくれる?」
「あ?嘘ついてたのか?」
「ついてない、ついてないけどっ!」
「…」
「普通、信じてくれる方が可笑しいから…」
マイキーさんという春ちゃんの上司の方が私の摩訶不思議な説明で信じてくれるのかは限らないから。だって春ちゃんも最初は薬やってるのかと言われてしまう始末だったのだ。死にたくない、痛い思いをするのが怖い。
「……心配しなくても案外大丈夫だと思うけどな」
「本当に…?何かあったら春ちゃん、助けてくれる?」
「俺マイキーに忠誠誓ってるから助けるとかは無理だわ」
「ひ、酷いっ…」
「ははっ…まぁ、何かあれば援護射撃くらいは出してやるよ」
春ちゃんはそう笑って言うと、私の頭をぐしゃぐしゃと撫で回していた。