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尽きぬ命 愛が尽きるその日まで

第10章 さよなら北の海


大佐との戦いから数日が経ったがやはり、ナデシコの情報は確実に漏れていると感じる。



「逃げられたらしいがまだ、北の海にいるはずなんだ。この前もハートの海賊団に救われた一般人の情報がある。
不思議なことに仲間を庇ったやつの怪我が即座に治っていたと。」


海兵の会話が耳に入り背筋がゾッとした。
それを悟ったかのようにペンギンはナデシコの手を握る。


「心配すんな。絶対船に戻ろう。
おれたちがこの島にいることがバレたらめんどくさい事になるからな。
なるべく早く船長に知らせよう。」


ペンギンの言葉にコクリと頷き手に力が入る。
3人は人目の付かない所へ逃げ込み隠れた。


「ここまでくれば問題ないだろ。」

「万が一のためになぎなた持ってくれば良かったですかね?」

「問題を起こそうとするなよ!?」

「ハハハ!#NAME1#はすごいこと言い出すね。」


#NAME1#の言葉にペンギンはぞっとしイッカクはおかしく笑う。しかしずっとそこにいるわけにもいかないからどうするか考えていた。


「とりあえず平然としていればいいんじゃない?
あたしたちは言っても顔が割れているわけじゃないし。」

「そうだな…分かった。ちょっとおれも神経質になっていたな。それじゃあ行くか。」


あたりを見回し三人はさっさと町へ戻る。
しばらく歩いていると海兵の一人が話しかけてきた。


「君たち、この島の人?二人の顔が隠れて見づらいんだけど顔を見せてもらえない?」

「あ…」


怯む#NAME1#の手をペンギンがしっかり握る。


「それ、絶対見せなきゃいけないもんすか?
おれたち急いでるんだが。」

「ちょっと一瞬で終わる話だ。
我々はとある人物を探してて、匿っている者も探しているんだ。」

「へぇ?どんな?」


ペンギンの問いに海兵は言葉を濁し始めた。
どうやら守秘義務の関係上いうことができないらしい。


「そういうの教えられるようになってからはなしかけてくれない?それじゃあ。」


イッカクがぴしゃりと言ってから三人は無事に船に戻った。
船に戻ると全員が揃っていて三人を待っていた。


「おかえり!すごい食料だね。これだけあればしばらくは持ちそうだね。」

「あぁ、店主に頼んでまけてもらったからな。」


ベポが嬉しそうに笑ったのを見てペンギンもにぃっと笑った。
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