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尽きぬ命 愛が尽きるその日まで

第6章 実力がモノを言う


3日後


奇襲は黄昏時。
作戦はローの能力で近くまで来てから二手に分かれる。
首謀者を倒す組と攫われた人を助ける組に分かれるつもりだ。

ローとシャチが首謀者を、ナデシコとペンギンが救出を。

ベポが潜水艦をあとから回す予定だ。


「じゃあ、これであとは任せたぞ。」

「「おう!」」

「アイアイ!」

「はい!」


ナデシコはギュッと薙刀を握りしめた。

















太陽が沈み始め影が不気味に伸びる。
いよいよ、作戦決行だ。

ローはシャチと先に行く。
静かに2人が見張りを倒し、アジトの中に入る。
それに続いてナデシコとペンギンが静かについて行く。


「思ったより見張りが手薄だな…」

「おかしいっすよね〜」

ローが違和感を感じていた。


「とりあえずお前らは先に行け。
なんかあったら子電伝虫に連絡入れろ。」


ナデシコとペンギンが頷き、捕らわれている人が集められている部屋を探し出した。







そこそこ大きなアジトなのになかなか攫われた人が見つからない。


「おかしいな…見張りも少ないのも変だし。」


何度か調べた時に見かけたはずの人はどこにもいなかった。
ナデシコがペンギンの後ろを歩いたとき抱えていた薙刀が吊り下げられている電球に引っかかる。
引っかかった時に引っ張られた衝撃なのかカチリと何か音がした。


「ん?今の音なんだ?」


ペンギンが振り返った時、ずりずりと引きずるような音が響き床下に下へ続く階段が現れた。


「隠し通路か!?これは早く船長に言わなきゃな」


ペンギンが子電伝虫を取り出しローへ電話をする。


《どうした?》

「あ、船長?なんか地下の入口みたいなとこ見つけました。今から向かうのですがどうします?」

《……分かったすぐに行く。お前らは先に行くのか?》

「はい、行こうと思ってます。」

《気をつけろよ。》

「はい、ではまた。」


ガチャりと電話が切れてペンギンはナデシコを見る。
ナデシコも何を考えているのか分かったのか強くうなづいた。


「俺が先に行く。ハシゴを叩いたら降りてくるんだぞ?」


そう言うとペンギンは先にハシゴを降りていった。
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